記事詳細

【清水満 SPORTS BAR】オリックスコーチになっても続く田口壮“いい人伝説” 見知らぬ風船に丁寧な返事 (1/2ページ)

 いい話である。思わずほっこりした。オリックスの田口壮1軍野手総合兼打撃コーチ(49)である。先日、神戸新聞のネット版で読んだ。いかにも田口らしいなって思った。

 物語はこうだ。

 兵庫県加西市北部の山あいにある宇仁(うに)小学校3年生が、風船に綿の種とメッセージを付けて飛ばしたところ、約40キロ離れた田口コーチの自宅(西宮市)の庭に行き着いたというのだ。

 突然見知らぬ風船が自分の庭に舞い降りてきた。「ナンヤこれ…」と無視してもいいが、風船には種とともに栽培方法が添えられているのを見て、田口は思った。「チャレンジしてみようと思います」と。そして自ら筆を取って同校に返事を書いたというのだ。

 ウグッ…。泣かせるではないか、何ていい人なんだろうって。

 そういえば、あるんです。“田口いい人伝説”をちょっと…。

 2006年のワールドシリーズ。デトロイト・タイガースvsセントルイス・カージナルスです。田口は当時、カ軍に所属し、不肖拙稿も取材で現地にいた。1勝1敗で迎えた第3戦の舞台はセントルイスだった。

 その日は試合前から激しい雨…。開始時間になっても降りやまない。2時間以上たった。スタンドのファンは辛抱強く待ったが、結局降雨順延となった。決定と同時にカ軍のクラブハウスに行った。雨でも、何か原稿を書かなきゃって。でもロッカーにはもう誰もいない。

 日本の記者たちが途方に暮れていると…。田口が姿を見せた。

関連ニュース