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【田代学 ダッグアウトの裏側】大谷も招かれた…NY“誇り高き”晩さん会 (2/2ページ)

 チケットが高価な晩さん会は、記者協会にとって活動費の貴重な財源。10年ほど前のオフ、表彰選考の場で「少しでもチケットが売れそうな選手を選ぼう」という意見が出たことがある。これを「ふざけるな」と一喝したのが、当時NYタイムズ紙のコラムニストで、現在ヤンキース傘下の放送局「YES」のキャスターに転向したジャック・カリー記者。「恥ずかしい。いい加減な基準で選ぶのなら、退席させてもらう」と権威を守ろうとする姿勢に、感心した覚えがある。

 この晩さん会は1924年から開催され、第1回にはルースが招かれた。その伝統と記者のエピソードを思い出せたのも、大谷が出席してくれたおかげだ。

 ■田代 学(たしろ・まなぶ) サンケイスポーツ編集局次長。1991年入社。プロ野球や五輪担当などを経て、2001年から13年11月まで米国駐在の大リーグ担当キャップ。全米野球記者協会の理事や、13年ワールドシリーズの公式記録員を日本人記者で初めて務めた。米国での愛称は「ガク」。

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