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【江尻良文の快説・怪説】侍J・稲葉監督、キャンプ視察の裏テーマは「メジャー志向選手」

 5日のソフトバンク、巨人を皮切りに春季キャンプ視察をスタートさせた侍ジャパン・稲葉篤紀監督(46)。候補選手の状態チェックだけでは済まない。今オフにメジャー移籍を視野に入れている選手の去就を的確に把握し、対応する必要がある。

 DeNA・筒香、広島・菊池、ソフトバンク・千賀、西武・秋山…。彼らが今季終了後にメジャーへ移籍すれば即、侍ジャパン入りは消滅。来夏の東京五輪には出場できない。米大リーグ機構(MLB)の「五輪はアマチュアの祭典。プロ野球界の世界大会はワールド・ベースボール・クラシック(WBC)があるのだから、メジャーリーガーを五輪に出すのはおかしい」という基本方針には一切ブレがなく不変だからだ。

 実は、WBCの旗揚げ(2006年)以前、04年アテネ五輪の野球日本代表監督に就任した長嶋茂雄氏(現巨人終身名誉監督)は巨人時代からのまな弟子、ヤンキース・松井秀喜を4番として担ぎ出そうとしていた。

 「大丈夫。松井が巨人から海外FAでヤンキース入りする際、ヤンキースから一札取ってあるんですよ。『アテネ五輪には出場させる』と」と断言していたが、結局MLBが認めず、ゴジラの長嶋ジャパン入りは実現しなかった。

 来年の東京五輪は、日本球界と日本国民が熱望する金メダル獲得のラストチャンスになる可能性が高い。稲葉監督は今オフにメジャー移籍の可能性のある選手の去就問題を的確に把握、場合によっては来シーズン終了までのメジャー入り延期を要請し、最強侍ジャパン作りに最善を尽くすことが必要だろう。(江尻良文)

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