記事詳細

若手を大成させる日本ハム“育成術”全貌 教育ディレクター「抜群にうまかったのが大谷」 (1/3ページ)

 話題のドラフト1位ルーキー、日本ハム・吉田輝星投手(18)=金足農高=が沖縄県国頭村での2軍キャンプで周囲の評価をグングン上げている。昨夏の甲子園で“金農旋風”を巻き起こした右腕はいま、プロ球界で類例を見ない日本ハム独自のプログラムにのっとって育成されている。現米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手(24)もこれで一人前になった。金をかけず、若手を育てて抜群の費用対効果をあげる“虎の穴”の秘密に迫った。(片岡将)

 吉田輝を筆頭に、日本ハムの今年の新人は8人(高校出身5人、大学1人、社会人1人、独立リーグ1人=育成を含む)で、キャンプは全員2軍スタート。

 新人たちは目下、かわるがわる宿舎ホテルで夕食後に、本村幸雄選手教育ディレクター(47)と約20分間、1対1の面談に臨んでいる。

 「どんなことを言われるんだろ。ちょっと緊張しますね」と顔をこわばらせたのは、同4位の万波中正外野手(18)=横浜高。1月に千葉県鎌ケ谷市の球団施設で行われた新人合同自主トレ期間中、集合時間に1分遅刻して叱責され、普段にこやかな本村ディレクターの厳しさを身をもって知っているからだ。

 この本村ディレクターが、他球団にはいないユニークな存在だ。普段は選手寮の『勇翔寮』で、寮長とは別に、“教官”として若手選手に社会人としての規律や常識をたたき込んでいる。

 日本ハムでは基本的にプロ入りから高校出身は5年間、大学・社会人出身は2年間を“教育期間”とし、1月の自主トレ期間中はほぼ毎日、約1時間の座学を課していた。2年目の清宮幸太郎内野手(19)も当然含まれる。講師は管理栄養士からビジネスマン、狂言師など多岐にわたり、「社会人として視野を広げ“プロ意識”を高める」との狙いがある。まるで学校のようだ。

関連ニュース