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【艇王・植木通彦 不死鳥伝説】周りの動きがスローに感じる不思議な時間 気持ちに余裕、観察力も自然に (1/2ページ)

★スランプ克服法(3)

 今回は不死鳥がスランプを克服して再び羽ばたいたボートレース唐津(佐賀)の2001年SGグランドチャンピオン決定戦についてさらに詳報する。

 4年ぶりにSG優勝を果たした第11回グランドチャンピオン決定戦は、前にもお伝えしたように、地元の強豪・上瀧和則・現日本モーターボート選手会長や、女子のSG初優勝が期待された寺田千恵選手(岡山)など、話題がたくさんあった優勝戦でした。もちろん私も優勝をするために参加したわけですが、なぜか冷静に優勝戦を迎えることができ、レース終了まで不思議と平常心で取り組めたと記憶しています。

 約20年間の現役レーサー時代に、このように平常心を保って取り組めたときが何度かあり、周りの動きがスローに感じる不思議な時間でした。いい意味で気持ちに余裕ができ、観察力も自然にでき、緊張感がある中で比較的落ち着いてレースに臨むことができました。

 逆に勝ちたい気持ちがあまり表に出すぎると、周りを観察することもできず、イレギュラーな出来事に柔軟に対応することも難しくなります。実力が拮抗(きっこう)しているレーサー同士のレースでは、このようなメンタル面の調整が最も重要だと思います。

 スランプといわれた間は、家族はもちろん、全国の多くのファンの皆さんに応援していただいたことが本当にありがたく感じました。不調時でもファンの方にはたくさん券を買っていただき、期待はひしひしと感じていました。そしてレース場に乗り込んでのレーサー紹介式でもファンの応援などから期待を感じることができました。

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