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【江尻良文の快説・怪説】三原采配お手本も… 栗山監督の“オープナー・マジック”大失敗

 中継ぎ要員を先発させ、短いイニングを投げさせる“オープナー”導入を宣言していた日本ハム・栗山英樹監督(57)。4日の楽天戦(楽天生命)の先発に斎藤佑樹投手(30)を起用したが、2回途中52球3失点KO。大失敗に終わった。

 栗山監督がオープナー導入を試みたのは、単なるメジャーリーグのモノマネではないだろう。

 かつて“魔術師”の異名を取った知将・三原脩監督を「一番尊敬している」と公言。開幕前などに墓参を欠かさない。三原監督お得意の“マジック”の一つが、今で言うオープナーだった。

 予告先発がなかった時代。相手が右の先発投手を読んで先発オーダーに左打者を並べると、三原監督は意表を突いて左のリリーフ投手を先発起用。短いイニングを投げさせ、相手が左打者を引っ込めて右打者に代えたところで、今度は本来の先発ローテーション投手の右腕を投入した。

 ちなみに大谷で成功した投打二刀流も、元祖は三原采配だった。

 とはいえ、一昨年5位、昨年3位に終わり、「今年は絶対に優勝する」と宣言している栗山監督は、オープナーどころではないはずだ。

 戦力充実のソフトバンクが開幕6試合で5勝1分け(4日現在)の好スタート。最近5年間で日本一4度の圧倒的な実績を誇るだけに、あれよあれよという間に独走態勢を築きかねない。昨季、リーグ優勝の西武をクライマックスシリーズで引きずり下ろし、日本シリーズで下克上日本一を達成できたのは、工藤監督が逆に武田、石川という先発要員を「第二先発」としてリリーフ起用する采配が功を奏したから。栗山監督は奇をてらってオープナーなどにこだわっている場合ではない。(江尻良文)

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