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阪神新人“キナ・チカ”コンビ売り出せ! 「極秘プロジェクト」も進行中

 阪神のドラフト1位ルーキー、近本光司外野手(24)=大阪ガス=が11日のDeNA戦(甲子園)で右越えにプロ初本塁打を放った。

 「風がフォローしてくれましたね。負けていたので(ベース一周しているときは)あまり覚えていないです」

 ラッキーセブンのジェット風船が飛んだ直後、7回先頭打者の代打で登場すると、国吉の2球目の143キロ速球を迷わず振り抜いた。ライナー性の打球がそのまま虎党が待つ右翼席に着弾。4点ビハインドで静まりかえっていた球場のボルテージが一気に上がった。

 今春のキャンプから俊足巧打をアピールし、ドラフト3位の木浪(ホンダ)とともに、球団史上47年ぶりとなる新人ダブル開幕スタメンを手にした。結果は出ず、7日の広島戦からベンチスタート。それでも1打席限りのチャンスを生かした近本に、清水ヘッドコーチは「“チカ”は恐れなくいける。これからも使うと思う」と目を細めた。

 球団の営業サイドは開幕に合わせて、木浪との“キナ・チカ”コンビのグッズを売り出すなど異例の対応。

 さらにもう1つ“極秘プロジェクト”が進行している。開幕前のある日の練習後のこと。写真撮影の準備がされた京セラドームの一室へ、バットとグローブを手に駆け込む近本の姿があった。球場前のグッズショップなどに飾る等身大パネルを制作するというのだ。

 球団関係者は「通常、パネル用の写真を撮るのはプロ2年目以降。過去にプロ入り半年以内での例はないと思う。それだけ彼らには期待もしているし、人気もある」と証言する。

 チームは、DeNAのドラフト3位右腕・大貫(新日鉄住金鹿島)の前に拙攻が目立ち、プロ初勝利を献上。今季初の甲子園3連戦で1勝2敗と負け越したが、近本の1発は矢野阪神の前途を照らす光明だ。(山戸英州)

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