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【山本幸路 ドーパミンゴルフ】ニクラウス、プレーヤー…往年の名選手への限りなきリスペクト (1/2ページ)

★inオーガスタ(3)

 マスターズ初日、いきなり素晴らしい光景を目にしました。

 午前6時15分。会場に着くと、すでに200人以上が列をなし、ゲートが開くのをじっと待っていました。7時半にコース内へ入り、待つこと約30分。黄色いセーターと黄色いキャップを身にまとったメジャー18勝、マスターズ6勝のジャック・ニクラウス、全身黒い服のメジャー9勝、マスターズ3勝のゲーリー・プレーヤーが“オーナリースターター”として登場しました。

 大歓声の中、プレーヤー、ニクラウスの順番でティーショットを打ちました。プレーヤーはしっかりと芯でボールを捉え満足げ。ニクラウスは若干ヒールに当たり不満そう。見る者にとっては最高のセレモニーで、2019年のマスターズが開幕しました。かつての名選手の偉業がこうしていつまでもたたえられ、多くのファンに見守られる。本当に素晴らしい光景でした。

 このように扱われるのであれば、先月米大リーグを引退したイチローでも分かるように、選手は自ら引き際というものを考えるようになるのではないでしょうか。

 米国では、一流スポーツ選手の幕引きを本当にうまく演出していると思います。ボロボロになってもなお現役にしがみつくのではなく、余韻を残し、ファンや後輩の選手たちは限りないリスペクトの念を表現する。日本の文化はまだ、この部分で成熟していないかもしれません。

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