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サイン盗みを疑い異例の抗議… 星稜・林監督を指導禁止処分 6月4日まで

 今春の選抜高校野球大会で、相手のサイン盗みを疑い異例の抗議を行った星稜(石川)の林和成監督(43)について、同校は15日、野球部の山下智将部長(37)とともに懲戒処分とすると発表。同監督は試合結果に関係なく、春季北信越大会が終了する6月4日まで部の指導を禁止。4月27日に初戦を迎える春季石川県大会は山下部長が監督して指揮を執る。

 山下部長は、巨人やヤンキースで活躍した松井秀喜氏らを育てた山下智茂元監督(74)=現名誉監督=の長男。

 林監督は3月28日、選抜大会2回戦の習志野(千葉)戦に1-3で敗れた後、相手の二塁走者が捕手のサインを盗み打者に伝えていたとして、習志野の監督に2度にわたって直接抗議した。日本高野連には「行き過ぎた言動と行動で多大なご迷惑をお掛けした」と謝罪したが、習志野側に対してはなおも疑念を示していた。その後、許可なく週刊誌の取材を受け掲載されたことを学校側が問題視。4月上旬から部員の指導を自粛していた。

 学校側は、林監督の抗議を「サイン盗みの確証はなかった」とした審判団の判定に承服しないという態度表明で、フェアプレーの精神を侵すものと認定した。

 林監督は昨夏の甲子園2回戦で敗退後、最後のミーティングで選手たちを前に「1曲歌ってええか?」と言い出し、涙ながらに熱唱した熱血漢だが、冷静さを欠いた言動で指導者としての資質を問われる事態になった。

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