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【編集局から】長嶋茂雄氏が呟いた言葉…今も耳から離れない

 まもなく平成の幕が下ります。日本のスポーツ界にとって本当にいろいろなことが起きた時代でした。

 さまざまな方を取材させていただいた中で、そのエピソードを話し始めたら朝になってしまうのが、プロ野球巨人の長嶋茂雄終身名誉監督(83)です。

 1996年(平成8年)、巨人・長嶋監督が発信した「メークドラマ」が流行語大賞の年間大賞に輝いたとき、私は長嶋番のひとりでした。

 幼少の頃、少年野球で誰もが「背番号3」を奪いあった世代。実際、連日24時間態勢で追っかけてみると、人間味あふれる人格者でした。

 その長嶋氏は昨年7月から胆石の治療で入院加療を続けていました。一時、相当体調が芳しくないとの情報が私の耳にも入ってきました。

 それだけに今月2日、東京ドームにやってきた姿は本当に信じられないというのが本音でした。「球場はいいね」。発表されたコメントは紛れもなく、長嶋氏の本音でしょう。しかし一方で、担当していた当時に何度もつぶやいていた「長嶋茂雄を演じるのは、結構大変なんですよ…」という言葉は、私の耳から今も離れません。(運動部・久保武司)