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【藪恵壹 藪から棒球】まさに「育てがい」のある選手 大船渡・佐々木の将来は、球団の“育成力”次第 (1/2ページ)

 160キロ超を誇る高校野球史上最速右腕、大船渡高・佐々木朗希投手(3年)の夏が終わりました。

 前日の岩手県大会準決勝で129球を投じた疲労を考慮、決勝戦ではマウンドはおろか、打席にすら立たず戦況を見守っていました。これは監督の判断と聞いていますが、直後には学校にすさまじい数の苦情が殺到。同級生や関係者は「彼が投げれば夢の甲子園に行けた」と思うかもしれませんが、佐々木投手の野球人生を最優先に考えた場合、賢明な判断だったと思います。

 ただ先日、私が宮城県石巻市に野球関係の仕事で足を運んだ際、彼への期待は相当なモノと感じたのも確か。その点、いろんな人に見てもらえる甲子園という舞台に立てないことには寂しさも感じます。

 上、下半身両方とも未完成ながら、手足が長く、少し力を入れるだけであれだけのボールを投げられるのはポテンシャルが高い証拠。ふと、阪神でもがき苦しんでいる藤浪晋太郎投手(25)に似たタイプだなと思い浮かべました。

 左足を高々と上げてからの投げっぷりはもう、最高です。米大リーグ史に残る剛球右腕ノーラン・ライアンも、左膝が左肩につくくらい、足を高く上げて投げていました。あれだけ足腰を使えていることが、驚異的な球速を出せる理由のひとつでもあります。

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