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プロスカウト、ドラフト戦略に異変!? 星稜・奥川、即戦力評価急浮上 大船渡・佐々木は素材ピカイチも… 全国高校野球 (2/3ページ)

 オリックス・古屋英夫編成副部長(64)は「味方の攻撃が3人で終わって流れが悪くなりそうだったから、初回は三振を狙いにいったね。お客さんを引き寄せられる。プロのエースにはそういう力も必要になる」と球場の雰囲気を一変させるエースの風格を評価した。

 中日は親会社の北陸方面における新聞販売戦略上、1位入札が濃厚。中田宗男編成部アマスカウトディレクター(62)が「春からさらに成長している。一番は全体的なパワー。球速は、それほど力を入れていなくても140キロ台後半をコンスタントに出せる。それをコースに投げ分けられるから、高校生レベルではなかなか連打は出ないよね。勝負どころでは力を入れて150キロオーバーをドン。球に力があるから前に飛ばせない」と絶賛。直球の球威、制球力の向上を見て改めてほれ込んだ様子だ。

 中田ディレクターは最速163キロを誇る“令和の怪物”佐々木との比較について「どのスカウトでも難しいだろう」とうなる。「奥川の場合、魅力は完成度の高さ。プロに入って、来年の早い時期に1軍で投げる姿がイメージできる。マー君(現ヤンキース・田中将大投手)の1年目みたいな感じで成長していけるんじゃないかな」

 田中は楽天1年目の2007年、3月29日に初登板初先発を経験。4月18日のソフトバンク戦で初勝利を完投で飾るなど、1年目から11勝(7敗)を挙げ“即戦力”としてローテーションに加わった。2ケタ勝利はともかく、奥川にも同様の完成度の高さが備わっているとみるスカウトは多い。

 膝が立ち気味な投球フォームを懸念する声もあるが、日本ハム・山田正雄スカウト顧問(74)は「前田(健太投手=現ドジャース)も立ち気味なフォームだったが、あれだけの投手になった。ひとつの個性と考えた方がいいんじゃないかな」と打ち消す。

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