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【今からでも間に合う!ラグビーW杯の基礎知識】首回りは50センチ!プロップ稲垣啓太 日本の命運握る一枚岩スクラム (1/2ページ)

 「明大ラグビーとかけて、ワンタッチカメラと解く。その心は押すだけ」。かつて、スクラムへの執着をそう嘲笑する人がいた。

 しかし、現在世界では「スクラムを制する者が王座をとる」といわれるほど重要視されている。

 スクラムの押し合いでは両チームFWの力関係が直接現れるし、味方の士気にも影響する。なにより50センチでも押せば、バックスは出足がついた状態で攻撃できる。

 単なる押し合い、もみ合いに見えるスクラムだが、その中ではプロレスまがいの闘いが繰り広げられる。相手の首をねじ曲げ、あるいは頭を上げて押せないようにしたり、逆に下方に押してスクラムを崩させ反則を誘発したり…。時にはレフェリーの目を盗み、組んだ瞬間パンチをとばす外国選手もいるという。

 そうした駆け引きをしながら「とにかく自分とロックやNO8の押しをいかに相手に伝えるか。いまどの方向に力が向かっているかをいつも考えている」というのは日本代表左プロップの稲垣啓太(パナソニック)だ。

 スクラムで最前線のプロップが受ける重量は約1トンといわれる。先日テレビ局の企画でパナソニックのFW8人がスクラムで2・5トンのクレーン車を押し進むシーンが紹介された。その重量に耐えて押すには、首が真っすぐ相手の方に向いていなければならない。首がねじ曲がると押せないし、スクラムが崩れたとき危険でもある。このためフロントローは首の強化を欠かせない。結果、稲垣のような首回り50センチの太さができあがる。

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