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【今からでも間に合う!ラグビーW杯の基礎知識】首回りは50センチ!プロップ稲垣啓太 日本の命運握る一枚岩スクラム (2/2ページ)

 また、スクラムではFW自体の重量が重い方が有利なのは当然。日本代表の長谷川伸スクラムコーチが出場した2003年W杯時の日本FWの平均体重は約100キロ。諸外国はだいたい110キロで、この10キロ差で日本はなかなかスクラムからボールを獲得できなかった。現在の日本FWは平均110キロ、対戦する外国チームは115キロ前後で、5キロ差に縮まったことでボールを獲得できるようになり日本の躍進の原動力になっている。

 さらに、体重差をカバーするため日本はスクラムを工夫し「全員の力が一つの方向に集まるように組んでいる」(長谷川コーチ)。8人がひとつの個体のようになる組み方で、それに必要なのがパックである。腕を隣の選手と交錯させ、互いの体を引き付け合ってスクラムに隙間を作らせないようにするのだ。

 明大の故・北島忠治監督は「左プロップにかかった押しを右プロップが感じるほどの一体感、一枚岩でなければいけない」と言っていた。今回のW杯も、小さいけれどしっかり固まった一枚岩のスクラムができるかどうかに、日本の命運がかかっている。(スポーツジャーナリスト・柏英樹)

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