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侍ジャパン「選出ゼロ」の阪神ナインへ…清水ヘッドコーチが“教材”土産

 「プレミア12」で世界一の座に就いた日本代表に、名前を連ねられなかった阪神勢。12球団中、阪神とロッテの2球団が選出ゼロだった。

 関係者の話を総合すると、阪神には代表入りを検討された投手もいたが、結局稲葉篤紀監督のお眼鏡にかなわず。ただ、清水雅治ヘッドコーチ(55)が外野守備・走塁コーチとして招集され、嘉勢敏弘打撃投手(43)も代表に帯同していた。

 10月のCSファイナルステージ終了後即、代表に合流した清水コーチは「ずっと休みもないし大変やぞ」と苦笑する一方、「いろいろ勉強になることは多い」。代表選手の性格や練習への取り組みに目をこらし、阪神に持ち帰る構えだ。

 侍ジャパンの4番を担い好調だった鈴木誠也=広島=は「意外だったけど、実はおとなしい性格で口数も少ない。だけど、練習はとにかくめちゃくちゃするし、試合ではドンドン振ってタイミングを合わせる。若い一流選手ってああいう子なんだなと教えられた」。成長過程の阪神の若手に「教材」として伝える。

 清水コーチは3月の強化試合の際も、メキシコ代表のベンチでの盛り上げ方を矢野燿大監督(50)に報告、「矢野ガッツ」が生まれるきっかけをつくった。今大会は「空気を変える男」の必要性を感じたという。

 「松田宜浩(36)=ソフトバンク=はどこからでも、あらゆる形で空気を変えられる力がある。ああいう選手がうちにもいたら大きい」と絶賛する。

 一方、嘉勢打撃投手も「俺は指導者とちゃうで!」と断りつつ、「(鈴木)誠也と同い年の大山悠輔(24)、北條史也(25)はどうすればこの舞台に近づけるのか。練習法もそう、立ち居振る舞いもそう。雰囲気を含め、俺が持ち合わせているものであれば、惜しみなく伝えたい。他の選手を含め『どんなことをやっていましたか?』と聞いてくれれば」と“質問攻め”は大歓迎だ。

 2人は今週、大阪市内で開かれる球団納会でチームに再合流予定。侍の「マル秘情報」を来季の躍進につなげる。(山戸英州)

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