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【何競技、書けるかな? to TOKYO2020】石川佳純の秀逸“コメント力”に感心! 女子の最年長として卓球代表を引っ張る

 やっぱりインタビューに答えるのがうまい選手と、そうでない選手がいます。どちらがオンエアされるかというと、選手自身と競技の注目度もありますが、やはりうまい選手が使われやすい。この半年くらいで秀逸だったのは、卓球の石川佳純選手です。

 昨年11月初旬の卓球のチームワールドカップに向けた、10月の記者会見でした。出席者は男子が張本智和、水谷隼、吉村真晴。女子は伊藤美誠、石川佳純、平野美宇。

 時はちょうどラグビーW杯終盤戦の時期。当然のように、ラグビーに絡めた質問が出ます。普段は自分の競技に集中しているため、他の競技に関する質問には戸惑う選手が多いのですが…。

 代表質問「特にラグビー日本代表の活躍はみなさんの刺激になったでしょうか?」

 石川「ずっと気にはしていて。格上の選手に何回も連続で勝つというのは本当に素晴らしいことで、すごく難しいことでもあります。今、私たちの卓球は中国がずっと優勝していて、そこに挑戦していく立場の中で、格上に何度も勝っていく姿を見られることは、すごく元気だったり、私たちもやれるんだという勇気をいただいています」

 海外遠征帰りで、チェックできたのはおそらくネット配信されたニュースのみ。ラグビーの試合そのものは全く見られていないという中で、瞬時にこのコメント。発した瞬間にオンエアが決まったと言っても過言ではない、その時の話題と自分たちの競技を絶妙にブレンドした素晴らしいコメントです。小学生の頃から注目され続け質問に答え続けた年月が、石川選手のこういうコメント力を育てたのだと思いますし、金メダルを本気で狙う選手の心からの言葉でもあったと思います。

 年明け早々に五輪代表選手(正確には候補)が発表されましたが、石川選手は「今までで一番苦しかった」という選考レースを勝ち抜き、自身3度目の五輪を迎えます。

 立場が変わり、初めて女子の最年長として3人の卓球代表を引っ張ります。ロンドン、リオとは違う母国開催の特別な五輪をどういう言葉にしてくれるか。本番でのコメントを楽しみにしています。(文化放送アナウンサー・砂山圭大郎)

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