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【中山徹 俺にも言わせろ】新型コロナで国内外のツアーが中止… 諦めなければ“試練”は乗り越えられる!

 新型コロナウイルス感染終息には、残念ながらまだ時間を要するようだ。国内女子ツアーは開幕戦から4試合が中止になったかと思えば、アメリカの男女ツアーも中止や延期の断を下している。ザ・プレーヤーズ選手権の初日9アンダーのビッグスコアを叩き出し、単独首位に立った松山英樹だったが、幻になった。一旦は2日目から無観客試合で開催するとしたものの、その後中止になってしまった。

 松山も日本のゴルフファンもガッカリして当然だが、目に見えないウイルスにはかなわない。だが、諦めてはいけない。人生、山あれば谷あり。越えられない試練を神様は与えない! だよ。

 東京五輪の女子マラソン最終選考会で歴代4位のタイムを出し、代表内定を決めた一山麻緒選手は鹿児島県出身。同県人だけに応援していたのだが、一山選手のワコール監督が口にした「世界一になるなら、世界一練習しろ」の言葉に俺は感動した。これでもか、これでもかと練習しても「自分よりもっと練習している選手がいたら追い越せない」と自分を鼓舞し、さらに練習して心技体が鍛えられたら成長する。俺もそう思い続けてボールを打ち続けてきたんだ。

 レギュラーツアーでは思うような成績を挙げられなかったものの、決して自慢ではないが、シニア入りして優勝を重ね、賞金王に輝いた。よしっ、これからもっと花を咲かせるぞ! と思った矢先、両肘を痛めた。思うような成績を出せず、1カ月に1回はステロイド注射を打つための通院を8年続けた。「ステロイド注射は靭帯に良くない」と忠告してくれる仲間が少なくなかったが、「お国が承認している注射だから大丈夫」と信じ、治療を続けた。その甲斐あって完治したが、還暦過ぎに今度は糖尿病に見舞われ、リュウマチにも襲われた。

 ドライバーショットは200ヤードしか飛ばなくなった。それでも、ツアーで戦いたい一心で治療と練習を続け、飛距離を取り戻した。人生73年、まだクラブを振っていられるのは、諦めなかったからだと思っている。見えない敵ウイルスにだって負けてはいられない。辛い練習も試練も乗り越えれば、もっと強くなれるぜ。(構成=フリーライター・伝昌夫)

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