記事詳細

【江尻良文の快説・怪説】球界の定説、夢心地はキャンプだけ…堪能している監督は?

 監督にとって夢を楽しめるのはキャンプだけと言われるシビアなプロ野球界。今年のキャンプで夢心地なのは誰か?

 「キャンプの時はどの監督も堂々と“優勝”を口にできる。ファンも夢を見ているからね。オープン戦になると、結果が出てくるから、そうはいかない。キャンプは監督にとってつかの間の至福の時です」

 球界OB、関係者がこう口をそろえる。“夢心地はキャンプだけ”は球界の定説、というか常識。今年も12球団監督は同じ思いを抱いて、キャンプを指揮しているはずだ。

 そんな中で今、一番夢心地なのは楽天・石井GM兼任新監督だろう。マスコミ、ファンの奏でる田中復帰の狂騒曲の中で、8年前の快挙再現を夢見る。星野監督と、史上初の24連勝無敗のエース・田中のコンビが成し遂げた初のリーグ優勝、日本一。東日本大震災からの復興を勇気づけた快挙としても絶賛されている。

 震災から節目の10年。田中本人も記者会見でこう公言している。

 「やはり自分にとって意味のあるタイミングなんじゃないかと思った。今まで以上に(被災者の)近くにいられることで、また僕にできることがたくさんあるかもしれない。できる限り協力していきたいし、一緒に頑張っていきたい」

 「必ず日本に帰ってくる。楽天イーグルスで、キャリアの晩年ではなく、“いいタイミングでバリバリ投げたいな”と」

 楽天球団、ファン、田中本人が三位一体になっている。石井新監督とすれば、夢心地になるなと言う方が無理だろう。(江尻良文)

関連ニュース