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【定年後 難民にならない生き方】“新型コロナがある冬” 思い込み捨て明確な対策を (1/2ページ)

 冬が近づき、新型コロナウイルスの再流行が懸念される中、政府は年末年始の休暇延長を企業側に要請すると発表。来週末に控えたハロウィーンについても、適切な感染防止策の徹底や街頭での飲酒自粛などを呼びかけている。

 「“新型コロナがある冬”は世界中の誰も経験したことがない、初めての経験です。警戒するに越したことはありません。ただ、長引く自粛に我慢の限界が来ていて、気持ちのタガが外れつつある人も少なくありません」

 こう語るのは『新型コロナ×防災マニュアル』(扶桑社)を上梓したばかりの国際災害レスキューナース・辻直美さんだ。辻さんによると、東京都と大阪府でも、危機感にはかなり差があり、「連日3ケタの感染者数が報じられている東京のほうがむしろ緩んでいる」と驚かされたとか。

 「たしかに死亡者は減っています。感染しているのも20~30代の若者が多い。でも、決して“若者しか感染しない”ということではありません」

 自分に都合の悪い情報は無視し、“自分だけは大丈夫”と思い込む。その心理状態は「正常性バイアス」と呼ばれ、災害など予期しない事態に直面したときに起きやすくなるそう。

 周囲には誰も陽性者がいない。だから、大丈夫と主張する向きもあるが、「感染しても言えない、あるいは言わないのかもしれない」という観点がすっぽり抜け落ちていると、辻さんは指摘する。

 「新型コロナにかかっても、体力があれば大丈夫」「自分の身体のことは自分がよくわかっている」といった自負も思い込みに過ぎないという。

 「仮に、重症化しなかったとしても、なにごともなかったように快癒するとは限りません。日本ではこれまであまり報じられていませんが、軽症であったとしても、後遺症に悩まされる人が一定数いることが報告されています」

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