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【定年後 難民にならない生き方】通勤時の感染対策どうすれば…災害専門家が説く「コロナ×インフル同時流行」準備 (2/2ページ)

 オフィスでは「作業が一段落したら手洗い」の習慣が感染リスクを下げるのに役立つとか。

 「オフィスのトイレには、液体せっけんが設置されていることが多いですが、泡立ちが悪いのが難点です。よく泡立てるコツは、(1)手を水で濡らす、(2)片方の手でせっけんを手にとり、反対の手でお茶をたてる茶せんのようなイメージでかき混ぜること。さほど泡立っていなくても手指全体にまんべんなくついていれば除菌できますが、しっかり泡立てると洗い残しがないか確認しやすくなります」

 せっけんがない場合は流水で20秒洗うという方法でもOK。もし心配な場合は、手持ちのアルコール消毒の重ね技をするとより安心だという。

 不特定多数の人が利用する「共有アイテム」を触ったら、すみやかにせっけんを使った手洗いやアルコール消毒でウイルスを除菌するのが基本。これはオフィスだけに限った話ではない。日常生活のなかにはエレベーターのボタンや階段の手すり、買い物かご、タッチパネルなど、大勢の人が触れるものが無数にある。

 「シチュエーションによっては、すぐに手洗いや消毒ができないこともあるかもしれません。その間は“自分の手はウイルスに汚染されている”と考え、顔をさわらないようにしましょう。そのためにも、マスクをなるべく外さずにいることも大切です」

 ウイルスは目に見えない。だからこそ、“そこにある”と思って日常を過ごす。その意識づけこそが感染症を寄せ付けない暮らしへの第一歩となる。

 ■島影真奈美(しまかげ・まなみ) ライター/老年学研究者。1973年宮城県生まれ。シニアカルチャー、ビジネス、マネーなどの分野を中心に取材・執筆を行う傍ら、桜美林大学大学院老年学研究科に在籍。近著に『子育てとばして介護かよ』(KADOKAWA)、『親の介護がツラクなる前に知っておきたいこと』(WAVE出版)。