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【一生働く!】〈個人編〉いつまでも現役(2) 収益化で“生きがい”活性化 桜の廃材再利用で会員作品に“値札” (2/2ページ)

 同組が手がけるのは、桜の廃材から一つ一つ手づくりする箸やスプーン、サンタの置物もかわいらしい。

 ■なぜ収益化にこだわるのか

 平林さんの専門は、社会教育だ。70年代後半から80年代にかけて国立市の公民館職員として働き、のちに全国に広がった「障害者の自立を目指した喫茶店」の第1号店「ワイガヤ」(1981~)を公民館につくった人物だ。商店街、一橋大学と連携して団地の空き店舗活用にも尽力した。

 公民館は、市民が自由に集い情報交換する場でもある。そこにあえて「就労機能」をもたせたのには理由があった。

 「若い障害者への教育保障を生活自立に結びつけたいと思っていた。高齢者も同じこと。単なる趣味や娯楽、学習だけでなく、生産活動と結びつくことで、収入になり、それが生きがいにつながる」

 となると、気になるのは商品を手に取った市民の反応だが、スプーンは5日で完売し「大きいサイズがほしい」と追加注文があったと言う。

 「手づくりなので量産は難しい。品質を落とさないよう精進したい」と、目を細めつつ気を引き締めている。 (もろずみはるか)

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