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【定年後 難民にならない生き方】相続のヒントは昔話にあった!? 「いらないもの」であっても受け取ると贈与税の対象に (1/2ページ)

 おなじみの日本昔話をモチーフに、税金のルールをひもとく話題の書『桃太郎のきびだんごは経費で落ちるのか?』(ダイヤモンド社)。税金にもさまざまな種類があるが、中でも定年世代が知っておくと役に立ちそうなものはどれか。著者の井上マサキ氏に聞いた。

 「僕自身もそうでしたが、一定以上の年齢になると相続税が身近な話題になってくる一方で、贈与税についてはあまり意識していない方が多いのではないでしょうか。何が課税対象になるのか、将来の相続税対策を考える上でも基本的なルールは押さえておくと良さそうです」

 本書では『舌切り雀』と『笠地蔵』のエピソードをもとに、贈与税を解説する。贈与税は「個人から財産をもらった人に対して税金かかる仕組み」である。しかし、もらったのが「大判小判がザックザク入った小さなつづら」ならまだしも、「ガラクタやムカデ、ハチ、挙げ句にバケモノまで入っていた大きなつづら」の場合はどうなるか。

 実は「いらないものでも、受け取ったものは贈与税の対象」になり、さらにその中身も「一般的な価値」が問われる。《あなたにとって価値がなくても、実は高額なものが含まれているかもしれない》というのである。では、その贈り物が人ではなく、石(地蔵)からもらったとなると、どうなるのか。もはやトンチ問答の域に達する疑問にも、本書は大まじめに答える。

 《税金の世界ではね、「個人」か「法人」かの2つしかないんだよ。石の塊から財産をもらうなんて想定していないわけ》という、もっともすぎる回答から「お地蔵さんは個人なのか、法人なのか」という新たな問いが展開する。

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