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【定年後 難民にならない生き方】「ローリングストック」で災害への備え 場所や量を夫婦で情報共有することが大事 (1/2ページ)

 災害からの復興、そしてこれから起こりうる災害への備えなど、連日さまざまなニュースや報道が流れる3月。「今年こそ、防災を考えなくては」と思いも新たにする時期でもある。定年世代がまず、考えたい「災害への備え」とはどのようなものか。レスキューナースとして26年間、地震や水害に見舞われた被災地で救助活動に従事してきた辻直美さんに聞いた。

 「少し多めに食べ物を買っておき、使った分だけ買い足すことで常に一定量を備蓄しておく『ローリングストック』は、防災の基本です。シニア世代の方だと、“防災のため”というより、生活習慣として実践されているケースが多いですね。ただ、買い物や家事を妻任せにされているシニア男性は、ストックの場所や量を知らないということも。まずは夫婦で情報共有するところから始めてみるとよいかもしれません」

 食料品に限らず、「妻に任せてます」というスタンスは要注意。「だれかに任せきりにするのはとても危険なこと」と辻さんは指摘する。

 「日常では些細なことでも、災害時は大ごとになります。例えば、防災リュックの置き場所、家族との連絡の取り方などを家族で共有しておかないと、家族全員の助かる確率が下がります。子供はもちろん、幼い孫であったとしても、どんどん参加してもらいましょう。『寝る前におもちゃを片付ける』『一緒にごはんをつくる』などの行動も、子供の命を守ることにつながります」

 外出時に意識したいのは「お茶(またはミネラルウオーター)のペットボトルを1本携帯すること」。災害に遭うのは自宅にいるときとは限らない。電車やエレベーター、崩れて落ちた建物にとじこめられて…といったシチュエーションで、“命を救う水”になりうるのだ。

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