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【定年後・自走人生のススメ】中高年社員の「職業寿命」長期化 “たそがれ研修”では難しい課題解決 (1/2ページ)

 前回は、東京都が編集・発行している「フィフティ・アップ(50歳~64歳)世代」向けの冊子『東京フィフティ・アップBOOK』を紹介した。定年後の「自走人生」準備世代にとっては一見の価値がある。

 冊子の内容もさることながら、「東京都がここまでやってくれるんだ」という、公(おおやけ)が実施することへの驚きの声が多く聞かれた。

 しかし、政府も「1億総活躍や働き方改革といった場面でも、人生100年時代を迎えて、元気で意欲ある高齢者の方々にその経験や知恵を社会で発揮していただけるよう(首相官邸HPより)」という意図で、数々の施策が打ち出されている。「改正高年齢者雇用安定法」(2021年4月施行)は、代表的な政府の支援策といえよう。

 日本の労働市場を巡る環境変化の中、「人手不足」は経営にとって頭の痛い問題である。そのような状況では、中高年社員の活用は避けて通れない課題なのだ。定年年齢や継続雇用期間の延長が進むなかで、中高年社員一人一人の「職業寿命」も長期化傾向にある。70歳までの就業機会の確保に向けた政府からの要請なども踏まえると、中高年社員が「会社に在籍する期間の長期化」は多くの企業において重要な課題となっている。

 企業側の希望としては、「在籍している中高年社員のモチベーションを下げないようにしながら、65歳や70歳というゴール目指して、最後まで意欲高く働いて欲しい」であったり、「これまでの経験やスキルを活かしてもらいたいが、旧管理職としての指示や後輩指導ではなく、自己成長を追求しながら賃金に見合った生産性を維持して欲しい」といったところであろう。

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