記事詳細

5秒で身体をスキャン、ぴったり下着提案 ワコールがすごすぎるデジタル店舗を作る理由 (2/6ページ)

 ◆一人一人との直接的なつながりを重視した店舗づくりを展開

 ワコールでは以前から、顧客のストレスを減らす方法を探っていた。下着のフィッティングにより自分にマッチしたものが手に入ることに喜びを感じる人がいる一方で、試着の際に体を触ることや、採寸でのヒアリングにストレスを感じている顧客が一定数いることを意識していたからだ。

 その問題の解決を目指して開発したのが「3D smart & try」だ。測定方法には、同社が1946年の設立以来、長年女性の体について研究してきたノウハウを詰め込んでいる。

 これまで他企業も3Dスキャナーを取り入れてきたが、正確な測定が難しく苦戦を強いられ、なかなか浸透してこなかった。その理由は、測定距離だけに注目していると正確なデータを計測できないからだという。

 ワコールでは、下着や洋服は動きを持つ身体を「包む」ものだと考えて測定している。測定で重要なのは、容積だという。

 篠塚氏は「肩のサイズを測るにしても肩のどのポイントを始点にするのか、その定義を決めるのは難しいものです。そこで、当社は距離ではなく質量に着目し、5秒間に150万の点群を計測して体の質量や体積まで測定することで正確性を補っています」と説明する。

ITmedia ビジネスオンライン

関連ニュース