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5秒で身体をスキャン、ぴったり下着提案 ワコールがすごすぎるデジタル店舗を作る理由 (5/6ページ)

 一つの商品を大量生産し、短期間に多くの客に間接的に届ける販売チャネルから、顧客と直接的なつながりを持ち、バリエーションに富んだ商品を提供し、人生を通して長くつながるオムニチャネルへ、思想を切り替えたのだ。

 これをワコール社内では「一人一人の顧客と『より深く、広く、長く』つながること」とかみ砕いて標語化している。このような思考の転換は、デジタル化が進んだからこそできるようになったことだ。

 この考えから、3D smart & tryやパルレは全て無料で提供している。接客時間やシステムへの投資は大きいが、それでも「ワコールをいい会社だなと思ってもらえることが大事」と篠塚氏は意気込む。

 旗艦店である東急プラザ表参道原宿店は、商品である下着ではなく、椅子を中心にしたレイアウトとなっている。その理由も「お客さま中心の店舗づくり」を意識しているからだという。3D smart & tryやパルレを利用したからといってその場で必ず購買につなげたいと考えるのではなく、「自分に本当に合ったものが知りたい」という顧客のニーズに応えることで、その後のワコール製品との長い付き合いの参考にしてもらう考えだ。

 実際に顧客は自身の体形を詳細に知ることで、後日ECでの商品選びも簡単になる。同社のEC化率は、自社EC・他社EC合わせて15%で、アパレルの主要メーカーに比べて高い比率だ。

 下山氏は「ECは便利な手段だが、手から手へというタッチポイントは守りたい」と話す。同社の全国2800の実店舗では約3500人の販売員が働いており、高いフィッティングや接客技術から「神の手」と称賛される販売員もいる。

ITmedia ビジネスオンライン

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