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【定年後 難民にならない生き方】病気の祖父母に花嫁姿を見せたい…看護サービス「かなえるナース」 医療処置や介護が必要な方の結婚式参加をサポート (1/2ページ)

 コロナ禍で挙式・披露宴の延期や中止が相次ぐ中、保険外のプライベート看護サービス「かなえるナース」は新プロジェクトを発足させた。自宅や施設、病院などで療養中の家族を結婚式に招待できない新郎新婦のための「諦めていた結婚祝いをかなえます」。

 病気の祖父母に晴れ姿を見せたい。闘病中の父(あるいは母)と家族写真を撮りたい。医療的ケア児であるきょうだいにも結婚式に参列してほしい…。さまざまな事情を抱える家族がいる。かなえるナースでは看護師はもちろん、必要に応じて提携するウエディングプランナーとも相談しながら、医療処置や介護が必要な方が結婚式に参加できるようサポートする。

 「実は僕自身がかつて、末期がんの義母にフォトウエディングをプレゼントしたことがあります」と語るのは、かなえるナース代表の前田和哉氏。愛娘の花嫁姿を見届け、自らもきれいに装い、家族写真におさまっている義母が亡くなったのは、フォトウエディングからわずか3週間後だったという。

 「“一生の思い出だね”と喜んでいた義母の幸せそうな笑顔が忘れられません。すでに体が弱ってきていた義母に心置きなく外出してもらえたのは、僕たち夫婦がどちらも現役の看護師で、万が一の体調不良に備えることができたからでした。しかし、それがかなわない人たちも大勢いるのではないかとも考えるようになりました」

 当時の思いは後に前田氏が「かなえるナース」事業を立ち上げ、推進する原動力となっている。かなえるナースでは軽度の認知症、身体障害、がんの末期まで対応する。「ご家族さまとお医者様の同意があれば、病期を問わず、対応させていただきます」という前田氏の言葉通り、余命3日間で希望する外出を実現した人もいたという。

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