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【こんな時代のヒット力】外出自粛中でも手軽に1人分 エバラ食品「プチッとうどん」シリーズ (1/2ページ)

 コロナ禍で外食しづらい日々が続き、インスタント食品やレトルト食品も飽き飽き…。そんな鬱憤(うっぷん)からか、1食分から手間をかけずに作ることができる食品に人気が集まっている。

 拡大するマーケットをリードするのが、「プチッとうどん」シリーズ(エバラ食品工業/横浜市、以後、プチッとうどん)だ。

 同社は2013年、ポーション容器を使った初の1人分の鍋の素「プチッと鍋」を発売、大ヒットした。「鍋の素の次として、さまざまなカテゴリの商品を検討するなか、1人分のメニューで着目したのがうどんつゆだった」(商品開発部商品開発1課長、伊藤史子さん)

 しかし、いざ開発が始まると、鍋とうどんつゆの違いに苦労する。鍋の素は濃縮タイプであり、肉や魚、野菜など食材の旨みを引き出すことで、味が完成する。一方、うどんつゆはストレートタイプで、そのままうどんにかけて使うため、つゆのみで味わいを完成させなければならない。

 また、麺には生、冷凍、乾麺など種類があるが、麺のタイプで味にばらつきがあってはならない。そのため麺への絡みつき、味の乗り、食感、さらには液体のプチッとシリーズならではの繊細さが求められた。配合を変え、何度も試作品を作った。

 16年、「プチッとうどんの素」(当時)、「釜玉風」「和風おろし」の2種を発売。初めての個食うどんのつゆであることや、うどんにサッとあえるだけで完成する手軽さがウケてヒットする。

 専門店では当時、釜玉うどんなど、うどんと少量のつゆをあえる汁なしスタイルが人気となっていた。これが家庭に広まり、夏の麺の定番、そうめんを圧倒。うどん人気に拍車をかけた。以後、成長する個食うどんつゆ市場をプチッとうどんは牽引(けんいん)する。

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