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【新・兜町INSIDE】インフレは仮想通貨の敵? 弱点は電力価格上昇

 既存通貨の価値が目減りするインフレは仮想通貨の買い材料とされてきた。しかし、このところインフレが仮想通貨の売り材料になりつつある。

 新型コロナウイルスワクチンの急速な普及で、世界的に物価の上昇傾向が強まっている。顕著なのが原油だ。米国の原油先物価格は1バレル=72ドル台とほぼ3年前の水準に上昇。原油高は石炭や天然ガスなどの連れ高を招き、世界的な電力価格上昇につながる。

 仮想通貨の流通にはマイニングと呼ばれる取引データの称号作業が不可欠だ。ただ、マイニングは大量の電力消費を伴い、最近は米電気自動車大手テスラが県境負荷を理由にビットコインの支払いを受け付けないとしたことも話題になった。このまま原油などエネルギー価格が上がれば仮想通貨の取引データ作業に支障をきたしかねない。

 一方、米金融大手ゴールドマン・サックスは個人に対して、仮想通貨は投資に不向きだとの見解を示している。本格的なインフレが到来したら、巡り巡って資金は株式市場に戻ってくるのかもしれない。

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