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【ABS流 令和NEWバブルのすすめ】AIが広告を創る時代 心の動きや感情を見極めるのは人間の右脳 (1/2ページ)

 この連載と連動したABS世代のディスカッションを毎月、音声のSNS「Clubhouse(クラブハウス)」で行っています。6月はバブル時代のクリエイティブがテーマでした。

 バブル期にはクリエイターが右脳を最大限に生かし、あふれかえる情報の中で「いかに面白くてインパクトのある表現をするか」を競い合いました。時代の気分を一言で表したCMコピーは流行語となり、世の中を動かしました。

 あれから約30年が経過し、これからは広告もAI(人工知能)が創る時代と言われています。

 私(鈴木)が1980年代に関わっていた広告は今でいうブランド広告で、商品の知名度や理解度、ブランドのイメージを形成するクリエイティブでした。当時の広告効果の指標は「どれだけ商品を認知させ理解させたか、印象を与えたか」でしたが、バブル崩壊後に考えたのは「顧客と双方向で対話し、それが売りにつながる広告手法はないか」ということです。

 そんな問題意識を持ちつつ、93年に初めてダイレクトマーケティングの仕事に関わり、通信販売のクライアントを担当しました。そこで驚いたのは、注文やサンプル請求の件数ですぐに費用対効果が分かり、広告効果もわかることでした。しかも、顧客リストが取れるので、顧客の「生の声」も即座にリサーチできました。

 当時の私は「今後はもっと統計的・論理的な数字に基づく広告やプロモーションが主流になるだろう」と思いました。実際、広告業界は2000年代からインターネット広告やデジタルマーケティングが急速に普及。私は早い段階からダイレクトマーケティングに携わっていたことで、その基礎はわかっており、現場の仕事に対応することができました。

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