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【渡邉美樹 経営者目線】「飲食店いじめ」「五輪強行」に思うこと 経済財政でも「金メダル」を目指せ (2/2ページ)

 ただ、日本固有の財政破綻は免れない。米国が「ゼロ金利政策」をやめると言い出していることに注視している。日本は、国が1100兆円も借金をしており金利を上げられない。金利上昇は財政危機の引き金になる。コロナは間違いなく、日本の「財政死期」を早めた。来期の2022年度の予算の概算要求基準でも、社会保障費の自然増は6600億円に及ぶ。自然増だけで6600億円のおカネが出ていく国に海外がどう思うか。海外の投資家も破綻を懸念するのは当然だ。

 与党幹部の中から、もう一度、10万円の給付金案が浮上しているが、選挙対策にしても度が過ぎる。原資はまた「国の借金」だ。前回の給付金もほとんど貯金に回っている。するならば、困っている人にセーフティーネットで渡せばいい。

 五輪がはじまる以上、努力を続けてきた選手にはエールを送りたい。一方で、日本が財政経済で「金メダル」を目指すには、計り知れない努力が必要だ。 (ワタミ代表取締役会長 兼グループCEO・渡邉美樹)

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