記事詳細

【令和を変える! 関西の発想力】東京が大変なときこそ元気づけるのが“大阪魂” 本物の海外名画と記念撮影ができる展覧会 (2/2ページ)

 もちろん地元の大阪人は大喜び。コロナ感染対策の入場規制はあるものの、開幕とともに訪れる人は絶えません。そして嬉々としてルノワールの名画と記念写真を撮っています。美術館の粋な計らいに脱帽です。

 会場の「あべのハルカス」は常に大阪を活気づけてきました。2014年のオープン以来「日本一高いビル」として、地元を応援する企画を打ち出してきました。たとえば元日の初日の出。日本一高いビルから望む初日の出はすでに大阪の風物詩になっています。

 また成人式には地下1階から60階まで1637段の階段を歩いて上る「ハルカスウォーク 地上300mの成人式」を開催(今年はコロナ自粛のため中止)。毎年、パワフルに階段を駆け上がる新成人の姿に、多くの大阪人が元気づけられました。

 さらにネーミングも大阪らしく、日本一高いビルで食べるグルメは「ソラメシ」、展望台のプロジェクションマッピングは「ハルカストーン物語」などダジャレ満載。大阪ならではの笑いのツボを衝いてきます。

 ただ「日本一高いビル」はまもなく東京に完成するビルに奪われることが判明しています。どうするのか関係者に尋ねると「その時は、元・日本一高いビルになるだけや」と明るい答えが返ってきました。これぞ不屈の大阪魂。東京が大変な時こそ、日本を元気づけたいものです。

 ■殿村美樹(とのむら・みき) 株式会社TMオフィス代表取締役。同志社大学大学院ビジネス研究科「地域ブランド戦略」教員。関西大学社会学部「広報論」講師。「うどん県」や「ひこにゃん」など、地方PRを3000件以上成功させた“ブーム仕掛け人”。

関連ニュース