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【定年後 難民にならない生き方】オンラインサービス「介護の架け橋~介護の準備と相談室~」 専門家への相談で事前に不安をやわらげる (1/2ページ)

 介護をめぐる不安や疑問は多岐に渡る。アクサ生命が実施した「介護に関する親と子の意識調査2019」によると、介護経験がない40~50代が親の介護で不安に思うことの1位は「介護費用」(54・4%)が最も高く、次いで「自分の仕事への影響」(44・4%)となった。一方、実際に親の介護を経験した40~50代の子世代が困ったことの1位は「自分の精神的な負担」(62・0%)が最も高く、次いで「自分の仕事への影響」(53・6%)、「自分の健康・体力」(50・8%)、「自分の自由時間の減少」(50・0%)であり、「介護費用」と回答した人は全体の3分の1に留まった。

 「これまで仕事と介護の両立をテーマにセミナーや研修などを実施してきましたが、その中でも、介護について思い描かれているイメージと、実際の介護の間にはギャップがあるように感じています。介護というと『車椅子』『寝たきり』といったイメージが強く、かつ、『地域包括支援センター』などの相談窓口を知らないため、初動が遅れてしまうんです」

 こう解説するのは、介護をする家族(ケアラー)向けのオンラインサービス「介護の架け橋~介護の準備と相談室~」を手がける一般社団法人りぷらす代表の橋本大吾氏だ。

 親の様子がおかしいと気になっても、“うちの親に限って”と先送りしてしまう。他の家族との温度差もあり、「縁起でもないことを言うな」「気にしすぎだ」と他の家族に制止され、アクションを起こせずにいるケースもある。かく言う筆者も、義母の言動に認知症の気配を察知してから、地域包括支援センターに相談に行くまで半年以上かかっている。しかも、その相談は自分たちで行くと決めたわけではなく、たまたま実家を訪れた介護経験のあるいとこが、義母の異変に気付き、その場で地域包括支援センターへの相談のダンドリをつけてくれたという幸運のたまものだった。

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