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【新・兜町INSIDE】東証市場再編、プライム落ち664社も対症療法あり

 東証は来年4月の市場再編を前に、最上位のプライム市場移行の1次判定結果を通知。1部上場企業の3分の1に当たる664社が不適合とされた。ただ、付け焼刃的な対策があり、優良企業を厳選したい東証と、「プライム上場」の金看板を求める企業との攻防が予想される。

 プライム銘柄の主な選定基準は「株主数」「流通株時価総額」「流通株比率」の3つ。1次判定をクリアできなかった企業も希望すればプライム市場に仮置きされ、欠格部分を改善する猶予期間が与えられる。

 株主数は名義の数を増やすだけで解決する。優待制度を手厚くすれば個人株主は増えるがコストがかかる。そこで「従業員や取引先持ち株会の株を引き出し、個人や取引先企業の名義にしてもらう手があります」(地場証券役員)。

 創業者一族が持ち株を放出すれば流通株は総額も比率も増える。自社株を大量に抱える企業なら、自社株消却なら流通株比率上昇に隠れて、創業者の持ち株比率アップも可能だ。増配で短期的株価の持ち上げもできる。

 【2021年7月16日発行紙面から】

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