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日産「スカイライン」ブランドは本当に消滅してしまうのか 独自の存在感は健在 (10/10ページ)

 もちろん当時は今日ほどSUVがメジャー化していなかったという事情もあるが、当時、ある日産関係者は「スカイラインという名前を付けたがゆえにかえってユーザーからそっぽを向かれてしまった」と、そもそもブランド戦略の時点で失敗だったと語っていた。

 ◆テスラ3に匹敵する電気自動車版の可能性

 FWDはお話にならず、SUVも難しいとなると、残るは電気自動車である。電気自動車は走り屋系というスカイラインの古来のキャラクターから最も乖離しているように感じられるところだが、成功を収める可能性は前二者よりはずっと高いと思われる。

 電気自動車はエンジンのビートや爆音はまったく存在しないため、スカイライン伝説の源である20世紀的なアドレナリンの分泌はない。が、作り方次第でいくらでも高性能化が可能、しかもクルマを走らせるためのパワーユニットの搭載方法もエンジン車に比べるとずっと自由度が高く、その気になれば後輪駆動車やそれベースのAWD車を作れるという利点がある。

 以前、筆者は当サイトでスカイラインと車格的に同じ電気自動車のテスラ「モデル3」のレポートをお届けしたことがある。今回400Rに乗って思ったのだが、ドライビングの楽しさへのこだわり、性能志向など、キャラクターが被る部分が結構ある。

 仮に電気自動車版のスカイラインができたとして、モデル3のような超高性能と先進性を持ち合わせていたならば、新時代のとんがったGTカーとしてユーザーから受け入れられるということもあるのではないかと思った次第だった。

 ブランド資産としては大いなる価値があり、それでいて活用が非常に難しいスカイライン。果たして日産がどう“あきらめない”のか。あっと思わせる一手を見せてくれることを期待したい。

NEWSポストセブン

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