記事詳細

日産「スカイライン」ブランドは本当に消滅してしまうのか 独自の存在感は健在 (2/10ページ)

 問題はガラパゴスブランドであることばかりではない。スカイラインは伝統的に小型でハイパワーなどのアンバランスさ、アウトロー的なキャラクターで人々を魅了してきたクルマだった。また、その人気はクルマ単体ではなく、モータースポーツや改造などの文化と複雑に絡み合う形で形成されてきた。

 バブル崩壊を境にスカイラインの販売が急速に減少し、単独モデルとして存続させることが難しくなったことを受け、日産は2001年、北米をターゲットとする高級車ブランド「インフィニティ」向けに開発していたミッドサイズセダンを日本市場にスカイラインとして投入した。

 だが、ユーザーの評判は散々で、「エンジンがV6になった」「ターボがない」「マニュアル変速機がない」「デザインがスカイラインらしくない」「高い」等々の不満が噴出した。

 ◆厳しすぎるファンの要求

 実はこの“インフィニティ族”スカイラインはメルセデスベンツ「Cクラス」やBMW「3シリーズ」をはじめ世界のプレミアムミッドサイズを打倒することを目指して開発されたもので、当時としては図抜けた高強度ボディ、4輪軽合金サスペンションなどのぜいたくな構造を持ち、クルマとしての基本性能については高い評価を受けていた。が、出来の良い後輪駆動というだけではスカイラインとは認識してもらえなかったのだ。

 市場が限られ、「スカイラインたるものこうでなければいけない」というファンの要求するフォーマットが時代遅れのものも含めて異様に厳しい。四半世紀に及ぶ販売不振で顧客数は激減し、次のスカイラインを作ったとしても実際に買ってもらえるかどうかは甚だ心もとない。

NEWSポストセブン

関連ニュース