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日産「スカイライン」ブランドは本当に消滅してしまうのか 独自の存在感は健在 (5/10ページ)

 今どきのスポーツセダンの多くはドイツのニュルブルクリンクサーキットで走りを煮詰めたりしているのでどれも一級の性能を持ち合わせているものだが、それでも最近は性能向上の過当競争の影響か、全般的に良路での“研ぎ澄まされ感”や限界性能を重視したサラブレッド志向が強まっている。

 スカイラインの足はそういうトレンドと一歩距離を置いた、言うなれば野生馬のようなイメージだった。これは現行スカイラインの独自性のひとつと言えよう。

 シャシーセッティングで気になった点はやや強めのブレーキで停止するときの揺り戻し。フロントが沈んだ状態から元に戻るとき、前後にゆさゆさと揺られるような動きが出る。こういう動きが出ても許されたのは10年くらい前までで、今は沈んだ鼻先が正位置に一発で止まるか、悪くても1回の揺れで止まるのが一流のモデルというものである。

 ◆スポーツセダンの進化形

 ステアフィールも興味深かった。スカイラインはステアリングにバイワイヤ方式を採用している。ステアリングがシャフトで転舵機構と直結されておらず、どういう舵の切り方をしたかをコンピュータが判定し、モーターで前輪の舵角を決めるというものだ。

 ダイレクトに転舵機構とつながっていないと、路面からのキックバックが伝わらないのではないか、いろいろな道路を走るうちに人間の生理に反した制御が顔を出すことがあるのではないか--これまで筆者はスカイラインをテストコースを含め短距離試乗しかしておらず、その部分については疑念を払拭できずにいた。

NEWSポストセブン

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