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【定年後 難民にならない生き方】「公正証書遺言」と「自筆証書遺言」それぞれのメリット (2/3ページ)

 「自筆遺言の場合、公正証書遺言より気軽に作成できるのがメリットですが、後々のトラブルに注意が必要です。例えば、まだ50~60代と若く、誰がどう見ても“しっかりしている”という人であれば何の問題もありません。しかし、これが高齢になり、かつ、子供同士の仲が悪いような場合、『子供の誰かの言いなりになったのではないか』『無理やり書かされたに違いない』など、あらぬ疑念を生じさせるリスクをはらんでもいます」

 証拠能力という観点から言うと、証人と公証人の面前で作成する公正証書遺言のほうが説得力を持つ。遺言書を作成する時点で、将来の遺産相続トラブルが予見されるような場合は、公正証書遺言を選ぶほうが無難だとか。

 遺言作成に興味はあるけれど「今後、内容が変わるかもしれない」「公正証書を作り直すとまた手数料がかかるから」と躊躇(ちゅうちょ)している人には、自筆証書遺言保管制度が役に立つという。

 「自筆証書保管制度の手数料は保管年数に関係なく、遺言書1通につき、3900円がかかります。保管の申請をした後、内容を変更したい場合には、保管の申請の撤回を行い、遺言書を変更し、再度保管の申請をすれば、内容変更後の遺言書が保管できます。この場合、保管の申請手数料は改めてかかりますが、撤回には手数料がかかりません」

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