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【新・兜町INSIDE】市場に「日銀離れ」促す ETF買い、新たに2%ルールか

 日銀が上場投資信託(ETF)の購入に新ルールを適用しているもようだ。買い出動ラインは「東証株価指数(TOPIX)の前場終値が2%安」。急落したときだけ買う姿勢を明確にしてETFの残高膨張を食い止め、投資家の「日銀離れ」を促す方針とみられる。

 日銀は今年3月、ETF購入について、年6兆円の「目安」を撤廃した。事実上のETF買い縮小宣言で、巨額の日銀マネーによる「官製相場操縦」からの撤退に着手した形だ。

 その後は4、6、9月と10月1日に各1回、701億円ずつ買いを入れた。いずれの日もTOPIXの前場終値が前営業日から2.0~2.5%ほど下落しており、2%安を超えているのに買いを見送った日はない。このペースで買い続けても、日銀が保有するETFの残高は簿価で年1兆円も増えない計算になる。

 日銀が買い集めたETFは時価で50兆円を超え、年1兆円ずつ売っても処分完了は半世紀後。「ここまで膨張する前に買い入れ縮小を言い出すべきでした」と日銀OBは指摘する。

 【2021年10月6日発行紙面から】

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