記事詳細

【桂春蝶の蝶々発止。】東京五輪、ワイドショーはとにかく批判ばかりだが…選手の活躍は「感動」という太陽になる (1/2ページ)

 コロナ禍の昨今、実は私、ここ1年ほどワイドショーなるものを見ておりません。ずっとあれを見ていたら、気が狂っていたと思います。何しろ元気がなくなる情報しか流していないでしょう?

 度重なる緊急事態宣言下で、専門家という一部の医師は「感染者増は国民が緩んでいるからだ」「自粛、自粛」と言い続けました。それでいて、医師会のトップは会食して、政治家のパーティーにも出席していた。

 病床増加に協力しないのは医師会の責任でしょう? なのに、感染対策にも配慮していた野外音楽祭「ロック・イン・ジャパン・フェスティバル」は、医師会の要請で中止に追い込まれた。

 「日本的リベラル」傾向の強いワイドショーに至っては、論外ですよ。「ワクチンを早くしろ!」と言っていたのに、進み始めたら「副反応に苦しむ人が増える!」と批判する。東京五輪も「無観客にしろ!」と大騒ぎし、決まったら「観光業界、ホテルが悲鳴を上げている!」と言う。

 すべてが矛盾していて、逆にあれをずっと見ている方は、とても体力があって生命力が強いんだなぁ…と感心してしまうくらいです(苦笑)。

 私はコロナ禍、そんな洗脳電波から逃げまくって、「落語」の世界に潜り込んでいました。新作であれ、古典であれ、ネタ数を増やして多く稽古して、楽しくて人間味ある落語の世界の中に浸り続けました。

 舞台をやるだけで批判されたときもありました。それらに配慮しながら、「想像と創造」を繰り返し、芸の幅を伸ばせる環境をつくれたのは、コロナ禍によって余計なものから「逃げ続けられた」からなのです。「逃げる」と「挑む」という字はとても似ていることもうなずけますよね。

関連ニュース