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不倫ドラマ乱立 “してる側”から“される側”へ、テーマが変換 (1/3ページ)

 恋愛もののドラマや映画のなかでも、“道ならぬ恋”を描く不倫ものは、ある時期から定番のテーマとなっている。家族や社会的立場をなげうってまで恋を貫く主人公たちに、ときに視聴者は心を動かされる--。ところが、近年はこの「不倫ドラマ」にある変化が起きているようだ。ドラマオタクを自称するエッセイストの小林久乃氏が、今夏放送中の「不倫もの」深夜ドラマ3作をきっかけに考察する。

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 ふとラテ欄を見返すと、夏ドラマには不倫ドラマが3作も放送されていることに気づいた。いくら夏が「恋の季節」だなんだと言われても、一挙に3作は稀なこと。ドラマ界だけではなくて、一般の恋愛観にも何か起きているのだろうか。

 その3作品を何話か視聴してみて、ひと昔前の不倫ドラマと比べてテーマが大きく変わっていることに気づいた。この現象をドラマオタクの視点と記憶を持って、分析してみたい。

 “不倫をする私たち”を描いた平成まで

 過去作と現在作で圧倒的に違うのは、主演の役どころが不倫を“する側”から“される側”に変わったことだ。

 “する側”で、みなさんの記憶にもまだ新しい作品といえば『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』(フジテレビ系、2014年)だろう。平凡な主婦だった笹本紗和(上戸彩)が、偶然出会った教師・北野裕一郎(斎藤工)と恋に落ちていく様子を描いていた。清純派だった上戸さんが不倫をする役というギャップも、「(彩風に)北野先生!」がギラギラしていないぼんやりとした役だったことなど、何かと見応えのある作品だった。

NEWSポストセブン

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