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【CS・BS 今週の狙い撃ち】M・ダグラスの大人な芝居「ワンダー・ボーイズ」(7月31日(土)午後9時 スカパー!CS312FOX)

 31日午後9時からスカパー!FOXで放送されるのが、映画「ワンダー・ボーイズ」です。監督はカーティス・ハンソン。主演はマイケル・ダグラスです。

 大学の英文学科教授兼作家のグラディは、文学賞受賞を果たした前作で一躍“ワンダー・ボーイ”として文壇で脚光を浴びた存在だったが、今や作家生命の危機に瀕していた。3人目の妻は家出し、浮気相手のサラからは妊娠を告げられる。だが、最大の問題は7年前に短編のつもりで書き始めた新作が、2611ページに達しても、いまだ結末が見えてこないことだった。そんな中、作家たちのお祭り「ワードフェスト」が開催される。この日、グラディは思いもよらぬ大災難にあい、人生最悪の週末を過ごす羽目となってしまう…。

 この映画、まず心奪われてしまうのがオープニング曲でしょう。初めて聞く曲だとしても、「ボブ・ディランの声だ!」とすぐにわかります。心奪われるのもそのはずで、この曲「シングス・ハヴ・チェンジド」は、ゴールデン・グローブ賞主題歌賞とアカデミー歌曲賞を受賞した曲なのです。そのほかにも、アメリカの良心とも言うべきミュージシャンの素晴らしい曲がちりばめられていて、監督のセンスの良さが伺えます。

 マイケル・ダグラスは「危険な情事」や「氷の微笑」といった作品が印象的で、そのいずれも女性好きで、それでいて女性に翻弄される役柄が合っていました。この作品の撮影時は50代半ば。白髪が多く、顔にもだいぶ深いしわが刻まれています。でも、やはり3回結婚している役柄です。なぜかモテてしまう人間が合うのでしょう。

 そして今回は、教え子の学生たちに翻弄されていきます。しかし、若い頃と同じように翻弄されながらも、大人な、落ち着いた芝居をしているのが、この作品での素晴らしいところでしょう。

 絶頂とどん底を知った人ほど幸せになれる! という、夕刊フジ世代にはぴったりの映画ではないでしょうか?

(横川メロディー)

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