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【大鶴義丹 それってOUTだぜ!】熱海土石流災害のコアにある「昭和病」 特効薬はやはり選挙しかない (1/2ページ)

 アウトドア系の雑誌でコラムなどを書いているゆえ、無計画と思えるような山林開発を目にすることが多い。

 地方の不景気や人口減少が根っこにあるのは言うまでもないが、そこに林業問題や、ずさんな乱開発、メガソーラー利権などが入り乱れてむちゃくちゃなのだろう。

 気候変動の時代、フィールドにおいて、それらを見るたびに嫌な気持ちになっていた。

 開発自体を否定するわけではないが、明らかにバランスを欠いた状態に思えるものが多すぎる。自然をナメている。

 静岡県熱海市伊豆山地区で起きた土石流災害。最初にその映像を見たとき、あまりに巨大なエネルギーに対して、逆に現実離れした感覚を覚えた。だが紛うことなき悲しい現実である。被害の大きさに言葉も出なかった。

 「自然災害の恐ろしさ」

 その映像を初めて見た多くの方の胸に、そんな言葉が突き刺さったであろう。私も山森の保水力問題が頭をよぎった。しかし少しするとマスコミ報道の角度が変わってきた。

 その災害には「人災」の可能性があるという。しかも日本が昭和時代から引きずり続けている「土木問題」が、そのコアにあるという報道も徐々に出てきた。

 この話を聞いたとき、激しい憤りと同時に深くガッカリとした。まさに戦後から続いている「昭和病」だ。私が実際にフィールドで目にした山林の乱開発の中にも、その影響下にあるケースもあるはずだ。

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