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世界を席巻!濱口監督、次は“オスカー獲り”なるか 「ドライブ・マイ・カー」米アカデミー賞国際長編映画部門の日本代表に選出

 またまた濱ちゃん、映画監督の濱口竜介がやってくれた。現在ロングラン公開中の西島秀俊主演『ドライブ・マイ・カー』が、来年3月に授賞式が予定されている第94回アカデミー賞国際長編映画部門の日本代表作品に選ばれたのだ。

 村上春樹の短編を映画化した『ドライブ・マイ・カー』は、7月に第74回カンヌ国際映画祭で脚本賞など4冠受賞した。すでに47の国で配給が決定しているが、日本よりも早く公開されたフランスでも、ロングラン上映中で観客が集う週末やアフター5にプログラムされ、2時間59分という長時間映画にもかかわらずまったく人気が途切れていない。

 同名短編だけでなく、『女のいない男たち』に収録された他の短編のエピソードも盛り込んで物語は構成されている。西島が演じる主人公の家福は俳優で演出家。妻(霧島れいか)が急死して2年、チェーホフの公演のために広島にやってきた家福は、ドライバーとして雇われたみさき(三浦透子)と出会う。言葉少なくぶっきらぼうなみさきだが、運転はそつがない。やがて父娘ほど年齢が離れた2人はお互いの孤独を気づき、心を通わせるようになる。

 濱口監督はカンヌに先立ち、『偶然と想像』(12月17日公開)が今年の第71回ベルリン国際映画祭で銀熊賞に輝いた。同作は今月30日から始まる第22回東京フィルメックスのオープニング作品として上映される。

 昨年、第77回ベネチア国際映画祭で黒沢清監督が銀獅子賞を受賞した『スパイの妻(劇場版)』では共同脚本を手掛けており、この1年で世界3大映画祭を制覇した濱口監督。独特の世界観が世界を魅了している。

 来年2月8日(現地時間)に各国から選出された作品から5作品がノミネートされる。その上で受賞すれば『おくりびと』(滝田洋二郎監督)以来13年ぶりとなる。18年に『寝ても覚めても』でカンヌのコンペ部門に初登場して世界を驚かせた濱口監督。北米一歴史ある第57回シカゴ国際映画祭でシルバー・ヒューゴ賞等2賞を受賞したばかり。2022年はオスカー獲りだ。 (小張アキコ)

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