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【内田浩司のまくり語り】コージ感激のカレー愛!!前検日の昼食はなぜかカレー

 暦の上では秋だけれど、昼間はいまだに真夏のように暑い。来年還暦のオレの身体は季節感のない日々に付いていけず、体調が悪い。しかし、日々厳しい練習をしている選手に比べたら大したことはないか。食欲の秋だし、先週は食通の友人の誘いでインドカレーを食べに博多へ乗り込んだ。

 思い返せば、オレのカレー好きは40年も前のアマチュア時代に遡(さかのぼ)る。当時、小倉駅前の狭い路地にあるストリップ小屋の隣に、のれんの掛かった小さなカレー屋があった。そこでオレは母が作る、西城秀樹が宣伝するカレーとは一線を画す本格的なカレーを初めて食べた。うまかったし、人情もあった。競輪が大好きな店主は腹をすかせたオレたちが行くといつも「出世払いでいいから」と金を取らなかった。プロになっても通ったのは言うまでもない。

 話を戻そう。中洲のサテライトで一レースだけ遊び、呉服町にあるインドカレーの店“D”へ。特大のチーズナンを千切り、激辛のルーに浸して汗をかいて食べた。博多No.1のインドカレーの味はオレの期待を裏切らなかった。

 コージ還暦! いや感激!

 前検日の昼食はどこの競輪場もなぜかカレーが出た。その中でも立川と京王閣は同じ業者が入っており、田舎者のオレは当時、初めて都会の洗練されたカレー(野菜が溶けこんで形がないルー)を食べた。また、高知ではカレーうどんの代わりにラーメンの麺を使ったカレーラーメンが大人気で、麺を食べ終わると〆には必ずご飯を投入し、余すことなく堪能した。

 最後にミニカレー(半カレー)という注文の仕方は確か小倉が発祥だったような気がする。なかには「ミニカレーお代わり」と言うアホな奴が必ずいて「バカタレ! そんなら始めから普通の頼まんかい」と突っ込まれてたな(笑)。

 日本人はカレー好きだが、選手はそれぞれ、あふれるような“カレー愛”を持っているのだ。今日はそのことだけをお伝えしたかった。

     ◇

 川崎最終日。菊池竣太朗が良くなってきた。彼の父、通晃(69期・引退)はガッツむき出しのファイターで、会えばいつもオレのことを「浩司さん、浩司さん」と慕ってくれた。彼が引退した日は、くしくもオレと同じ6年前の今月だ。S級決勝11Rは父譲りの自在戦。岩本中心の〔5〕-〔1〕〔4〕〔7〕-〔1〕〔4〕〔7〕。

(元競輪選手)

■内田浩司(うちだ・こうじ)1962年8月26日生まれ。福岡県出身。83年4月に51期生としてデビューし、S級上位で活躍。2015年10月29日に引退。通算435勝、優勝34回(記念Vは92年門司記念など6回)。FI先行・吉岡稔真(としまさ=福岡・65期)元選手の兄弟子で連携は多数。実直な性格と厳しい指導から“鬼軍曹”として恐れられていた。夕刊フジ競輪面にコラム『当てちゃる券』を執筆。『まくり語り』を連載中。競輪祭では特別コラム『小倉競輪祭 なう&リメンバー』を執筆。