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【真打 立川志らべ 口先先行一車】ずっと気になっていた昔の世界選手権のこと

 先週、内田浩司さんが前橋ドームについて書いてらっしゃいましたが、ずーっと気になっていることがあるんです。私の調べ方が悪いのか、わからないのです。前橋ドームの歴史が1990年の世界選手権から始まったというのは、みなさんも中学の歴史の時間に習ったでしょう。

 ただ、そこで疑問なんです。今、トラックの世界選手権というのは250バンクで開催しますよね? でも、今の前橋バンクは335ですよ。昔の世界選手権はもっと大きなバンクでやってたってことなんでしょうか? それとも、90年の世界選手権は250バンクで開催して、競輪場にするためにバンクを大きくしたのか? 私にとっては邪馬台国の場所くらい気になっていることなんですよね。

 歴史にはさまざまな分岐点があるもんです。別府ナイター初日特選を逃げ切りで制した北津留翼の歴史にも大きな分岐点がありましたなあ。

 7車立て!

 こんなに変わるもんですかね? ハッキリ言いまして、私の北津留に対してのイメージの悪さはかなりのもんでした。鳴り物入りでデビューするも、びっくりするくらいレース運びが不得手(ふえて)で、どれだけあきれたことか。

 そう、あれはもう10年以上前、小倉のFIでした。番手には紫原政文。素人目に見ても、逃げれば軽く決勝にいけるだろうというレースでちっとも逃げないのです。「紫原が久留米の所属だから距離感あるのか?」なんて、げすの勘ぐりも出ますわ。連日後手を踏んで決勝には進めず。最終日には九州ラインなく即席ラインに。私は、「もう思う存分まくりに構えてくださいな」と。遠目で見ていました。それがなんと! 逃げて、番手の選手が勝つわけです…。

 そんなかつての若手が、初日特選のようなレースをするようになりました。人の歴史なんて簡単に変わるもんですな。別府ナイター2日目12R。でも、私は昔のトラウマが大きいので、石塚を使う鷲田を本命視の〔4〕⇔〔5〕⇔〔7〕狙い。

 ツルの一声ならぬ、北津留のひとまくりだったらごめんなさい。

(落語立川流真打)

■立川志らべ(たてかわ・しらべ)1975年9月3日生まれ。静岡県伊豆の国市出身。落語家。2000年に立川志らくに入門。07年に二ツ目昇進。18年10月に真打昇進。趣味は音楽鑑賞、サッカー観戦。競輪の造詣が深く、好きな選手は村上義弘(京都・73期)。本紙競輪面にコラム『真打 志らべの口先先行一車』を連載中。