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【ドクター和のニッポン臨終図巻】医師・蓮田太二さん 子供たちの未来を見守ってください 「赤ちゃんポスト」を設立 (1/2ページ)

 〈壮大な岩が風にまったく揺るがないように、賢者は、非難と称賛に動じない〉。これはブッダの言葉です。

 酔狂な映画監督がいるもので、実は今、私は町医者のドキュメンタリー映画の被写体です。その中で終末期医療に対して過激なことを語っています。最期まで過剰な延命治療を施す医師や、余命わずかな人をたらい回しにする病院への怒りなどです。でも、この映画が公開されたら、また非難されるのかな…。少し憂鬱になったとき、先のブッダの言葉とともに、この先輩医師の生き方を想いました。

 熊本市にある慈恵病院の理事長であられた蓮田太二先生が、10月25日に同市内の病院で亡くなられたとのことです。享年84。死因は心筋梗塞とのこと。近年は糖尿病を患っており、3年ほど前には糖尿病から敗血症を併発し片足を切断。車椅子で生活されていたとのことです。ですから、死因となった心筋梗塞は、突然死というよりも、糖尿病の合併症と言ったほうがいいでしょう。糖尿病の人が心筋梗塞を起こすリスクは、健康人の3倍以上にもなります。

 さて、蓮田先生のお名前を聞いてもピンと来ない人のほうが多いかもしれませんね。しかし、「赤ちゃんポスト」を日本で設立した人と言えば、多くの人はハッとすることでしょう。

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