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【ドクター和のニッポン臨終図巻】東映グループ会長・岡田裕介さん 最後まで主演映画見守った「サユリスト」 (1/2ページ)

 「映画を愛し、日本映画界を第一線でリードし続けた偉大な方でした」--舘ひろしさん。

 「あまりにも急です。急過ぎます。言葉がありません。貴方がこの世に居ないなんて」--西田敏行さん。

 多くの俳優や映画人の悲しみや追悼の言葉を拝見するたび、この方がいかに日本の映画界を牽引(けんいん)されていたかが、よくわかります。

 東映グループの会長で俳優としても活躍された岡田裕介さんが、11月18日に都内の病院で亡くなりました。享年71。死因は、急性大動脈解離との発表です。

 大動脈とは文字通り、心臓から全身に血液を送り出す動脈の本幹です。直径15~20ミリほどの人体の中で最も太い血管で、脳や腎臓、肝臓などの重要な臓器に栄養を運びます。

 この大動脈の壁の内膜と外膜に亀裂ができ血管壁に血液が流れこむ状態を大動脈解離といいます。突然に解離が起こるのが、急性動脈解離、徐々に解離が進行する場合は慢性動脈解離と呼ばれます。

 特に、上行大動脈に解離がおきるスタンフォードA型と呼ばれる急性大動脈解離は、何の予兆もないままある日突然、血管に亀裂が生じ、胸や背中に、今まで経験したことがないような激痛が走ります。緊急手術をするしか手立てがないのですが、救急車で病院に到着する前に6割以上の人が死亡するというデータもある重篤な病態です。もしもそんな痛みを感じたら迷うことなく救急車を呼び1秒でも早く診断・治療を受けて下さい。

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