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健康のカギは「唾液」 細菌の増殖を抑える成分も含み、歯周病予防に

 九州大学大学院の歯学研究院口腔保健推進学講座の山下喜久教授は、健康のカギは唾液にあると話す。

 「唾液には酸を中和して虫歯を防ぐことはもとより、細菌の増殖を抑える成分も含むので、それが歯周病予防につながることが考えられます。なるべく唾液が出る口腔環境を作ることが口腔の健康には大事。そのためによく噛んで唾液が出る状態を維持することが重要です」

 ものをよく噛むと、唾液はよく出る。

 「2日間歯磨きができない状況の中で実施された自衛隊の野営訓練時に、ロッテとの共同研究でガムの口腔清掃効果を調べたところ、ガムを噛んだ群では、ガムを噛まなかった群と比較して口の中の細菌の増加が抑えられました。これは、唾液の効果と考察されます」と山下教授は話す。

 山下教授が理事長を務める日本口腔衛生学会では「生涯28(ニイハチ」運動を提唱している。これは、28本の永久歯の生涯維持を目指すために、歯医者さんを歯の治療ではなく予防に利用しようという逆転の発想から生まれたもの。虫歯と歯周病の予防には、日々のセルフケアとプロフェッショナルケアの両輪が大切とのこと。

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