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【ドクター和のニッポン臨終図巻】コメディアン・小松政夫さん 「アンタはエライ!」 演芸の神に愛された「大生前葬」 (1/2ページ)

 しらけどり~とんでゆく~南の空へ~ミジメミジメ……情けない気分になった時、夕暮の空を見上げながら今でも不意に口ずさむことがあります。もう40年も前に流行った歌なのに、歳をとった今のほうが心にしっくりとくるのはなぜか。それは、この人のギャグの中にはいつだって、生きることのせつなさや、やるせなさが包含されていたからかもしれません。

 コメディアンであり俳優としても活躍された小松政夫さんが12月7日、都内の病院で亡くなりました。享年78。死因は、肝細胞がんとの発表です。

 わが国では、年間4万人以上の人が罹患(りかん)する肝臓のがんは、9割以上が、肝臓の細胞ががん化する肝細胞がんです。残る1割は肝臓内を走る胆管から生じる胆管細胞がんで、両者は似ているように見えますが性質が違うため治療方針も異なります。

 肝細胞がんの主な原因としては、B型肝炎ウイルス、もしくはC型肝炎ウイルスなど肝炎ウイルスの持続感染(長期間ウイルスが肝臓や血液内にとどまっていること)が知られています。それ以外にはアルコール性や自己免疫性などがありますが、最近では悪性の脂肪肝が注目されています。

 しかし、「沈黙の臓器」という別名があるほどに、病気があっても自覚症状がほとんど現れないのが肝臓病の悩ましいところ。だから定期検診で偶然に慢性肝炎や肝臓がんが見つかることが多いのです。

 ですから、健康診断で肝機能の異常を指摘されたなら、億劫がらずに必ず腹部エコーや腫瘍マーカーなどの精密検査を受けてください。お酒が好きな方はなおさらです。

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